
映画「七つの会議」感想:癖の強い野村萬斎が癖になる不思議
映画「七つの会議」の作品情報
公開:2019年 / 119分 / ジャンル:邦画
原作 / あらすじ
原作は池井戸潤が、中堅メーカーで不祥事に巻き込まれる社員の群像劇を描いた同名小説『七つの会議』(2012年)
都内にある中堅メーカー・東京建電。営業一課の万年係長・八角民夫は、所謂“ぐうたら社員”。
課長の坂戸からはその怠惰ぶりを叱責されるが、ノルマも最低限しか果さず、定例の営業会議では傍観しているのみ。
ある日突然、社内で起こった坂戸のパワハラ騒動。そして、下された異動処分。
訴えた当事者は八角だった。そんな中、万年二番手に甘んじてきた原島が新課長として着任する。
成績を上げられずに場違いにすら感じる原島。誰しもが経験するサラリーマンとしての戦いと葛藤。
だが、そこには想像を絶する秘密と闇が隠されていた。(C)2019映画「七つの会議」製作委員会
予告動画
個人的感想・評価
舞台は大手電機メーカーの中堅子会社「東京建電」
映画版の主人公は「居眠り八角」と呼ばれるほどぐうたらな営業係長 八角民夫(野村萬斎)
八角は鬼部長の北川(香川照之)の叱責に部員たちがノルマ獲得のため血眼になる中、なぜか我関せずとひょうひょうひょうとしている
ある日、成績トップの坂戸課長(片岡愛之助)にパワハラによる異動処分が下され万年二番手だった原島(及川光博)が後任として着任
この不審な人事移動には「ネジ」に起因する親会社ぐるみのリコール隠しが大きく関わっており、八角はその全容を知る男だった…という話
ノリは『半沢直樹』
『ドラマ 半沢直樹』を代表する日曜劇場の池井戸ドラマ作品をほぼ手掛けた福澤克雄が監督(ちなみに音楽も同じ演出家が担当)
脇を固めるのは香川照之・片岡愛之助・役所広司などなどの日曜劇場の見慣れた顔ぶれ揃い
ストーリーも、社員としての正義を全うする勧善懲悪系なので半沢直樹が好きな人なら楽しめると思う同じノリ
香川照之との顔芸対峙シーンは期待通り
ちょっと忙しない
原作に沿って2時間枠にいろんな社員の群像劇が詰め込まれていたけど
原作未読なんで、中盤までのテンポが忙しくて理解が追いつかなかった感があった
(社員の群像劇シーンいらんかった気もするけど、それだと原作から外れすぎてしまうしね^^;)
八角 – 吉田鋼太郎でWOWOWドラマ化されていたのも見たかったけど、野村萬斎バージョンのドラマ版もあったら絶対見たいわ
癖が強い「野村萬斎」は癖になる
野村萬斎といえば、「あの映画 陰陽師(←見てない)の狂言師の人よね」くらいの知識しかなく、俳優としての演技を見たのは初
声と発声の両方に特徴があるかなり癖の強い演技
これが現代のサラリーマン役に不釣り合いで違和感ありすぎ!…と序盤は不安しかなかったのに、なぜか慣れてくるのよ
あの野村萬斎の崩れたスーツ姿は宮本 浩次風でイケてるし、いたずらっぽい不敵な笑みもだんだん癖になってくる
見終える頃には、また野村萬斎作品見ようってなっていたの不思議
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