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ドラマ「全盲の僕が弁護士になった理由」感想。
脚本 : 尾崎将也・監督 : 鈴木浩介・公開年 : 2014年・114分
🔻ざっくりこんな話
- 大河内健介(松坂桃李)は、日本で3人目の全盲の弁護士。アシスタントの田辺(戸田恵子)に支えられながら「みながわ法律事務所」で働いている。
- 夫(眞島秀和)の暴力に悩み離婚したいと依頼に来た安藤聡美(星野真里)の案件と並行し、すでに犯行を自供し逮捕された被告人・山西(仲野太賀)の弁護を引き受けた。
- 投げやりな山西の態度に疑問を覚えるも、接見を重ねるうち強要による自白だったことが判明し、殺人については無罪を主張すると決めたが・・・
原作は大胡田誠による同名のノンフィクション書籍『全盲の僕が弁護士になった理由』
🔻個人的感想・評価
🎗️評価 : ★★☆
放映時: 2014年の松坂桃李はまだ26歳で、モデルの大胡田弁護士とその家族が暮らす家にも自らが密着取材して役作りに挑んだとのこと。その気概通りの演技力に最初のシーンから驚いた作品。
目線の回し方や、表情の作り方や動作など不自然さを一切感じないなり切りようで、大胡田弁護士へのリスペクトを感じるものだった。
まだ、「太賀」として活動していた時期の仲野太賀の演技力も確かで、二人の接見シーンはまだ20代前半の二人とは思えない。
もし自分が依頼人となった時に、正直なところ「ハンディキャップがある弁護士」と知ると不安感を覚えると思うのだけど、そういう自分が少し恥ずかしくなった。
演出された脚本ではあるけれど、ハンディがあるゆえに気づくことがある点や、一人で出来ることと出来ないこと、そして綺麗ごとばかりではないと言う一面も描かれている。
ドラマとしてしか残っていないのが惜しい良い作品だった。
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