映画「酔いがさめたら、うちに帰ろう。」 感想&レビュー

映画「酔いがさめたら、うちに帰ろう。」  感想&レビュー

2010年公開の映画「酔いがさめたら、うちに帰ろう」のあらすじ・キャスト・予告動画の紹介と個人的感想です。(原作:鴨志田穣/監督:東陽一/出演:浅野忠信・永作博美ほか)

※この記事は作品のネタバレを含みます

映画 「酔いがさめたら、うちに帰ろう」 の基本情報

あらすじ

映画「酔いがさめたら、うちに帰ろう。」  感想&レビュー映画「酔いがさめたら、うちに帰ろう。」  感想&レビュー

戦場カメラマンとして世界中を駆け回ってきた塚原安行(浅野忠信)は、人気漫画家の園田由紀(永作博美)と結婚し子どもにも恵まれるが、彼のアルコール依存症が原因で離婚。
やがてアルコール病棟へ入院した安行は、そこで出会った人々との触れ合いに不思議な安堵(あんど)感を覚える。家族の深い愛情に支えられ、安行は穏やかな日々を取り戻すが……。

酔いがさめたら、うちに帰ろう。 (2010) – シネマトゥデイ

監督・脚本・公開年データ

監督・脚本東陽一
原作鴨志田穣
公開2010年

主要キャスト

塚原安行(モデル鴨志田穣)浅野忠信
園田由紀(モデル西原理恵子)永作博美
湊麻美(由紀のアシスタント)市川実日子
山田医師(内科医)甲本雅裕
大川(アルコール病棟の患者)滝藤賢一
精神病棟の患者西原理恵子
伊藤(アルコール病棟の患者)志賀廣太郎

予告動画

映画「酔いがさめたら、うちに帰ろう」の見どころ紹介

アルコール依存症になった作者の自伝小説を映画化

オットがアルコール依存症になった「元・夫婦」のドキュメント

原作はフリージャーナリストで戦場カメラマンの経歴を持つエッセイスト :鴨志田穣さんの同名小説「酔いがさめたら、うちに帰ろう。 (講談社文庫)映画「酔いがさめたら、うちに帰ろう。」  感想&レビュー」。

鴨志田さんが、戦場カメラマン時代の壮絶なショック体験から重度のアルコール依存症になり離婚後、精神病棟に入院し、元家族や病棟の医師・患者仲間に支えられながら回復への歩みをたどった闘病生活を綴っています。

2006年11月に出版されたこの書籍の中で、著者が末期の腎臓癌を患っていることを告白し、2007年3月わずか42歳にて死去されました。

対となる映画作品 「毎日かあさん」

鴨志田さんの元妻は漫画家の西原理恵子さん。近年では、高須クリニック院長の事実婚パートナーとしての方が有名かと・・・。

(高須クリニックのCMにちょいちょい出演している西原さんですが、この映画にも精神病患者としてしっかり出演されています。)

プライベートを赤裸々にした作品が多く、高知県の漁村で過ごした幼少期をモデルにした「ぼくんち」や、結婚後の生活や子育て・鴨志田穣さんとの日々を描いた「毎日かあさん映画「酔いがさめたら、うちに帰ろう。」  感想&レビュー映画「酔いがさめたら、うちに帰ろう。」  感想&レビューはいずれもアニメ化・映画化された人気作家です。

アルコール依存症になったオットを持つ妻目線の「毎日かあさん映画「酔いがさめたら、うちに帰ろう。」  感想&レビュー」と、アルコール依存症になったオット目線の「酔いがさめたら、うちに帰ろう。映画「酔いがさめたら、うちに帰ろう。」  感想&レビュー」がともに映画化されているので、両作品を見比べることもこの作品の見どころの一つです。

著者書籍公開年映画公開年
酔いがさめたら、うちに帰ろう。映画「酔いがさめたら、うちに帰ろう。」  感想&レビュー鴨志田穣2006年2010年
毎日かあさん映画「酔いがさめたら、うちに帰ろう。」  感想&レビュー西原理恵子2002年~2017年2011年

アルコール依存症のドキュメンタリー

アルコール依存症患者を持つ家族の暮らしをメインに、元オットとの死による別れまでをやや急ぎ足で描いた「毎日かあさん映画「酔いがさめたら、うちに帰ろう。」  感想&レビュー」とは違い、離婚後のオット側から話がスタートする「酔いがさめたら、うちに帰ろう。映画「酔いがさめたら、うちに帰ろう。」  感想&レビュー」では

  • 飲むと暴言・暴力を振るう
  • 一滴・ひと舐めのアルコールがスイッチになる
  • 何度も気絶、吐血、救急車で運ばれてもやめられない
  • 幻覚が見えたり性格が豹変したりする
  • 過度の飲酒がたたり、他の病気も併発する

など・・・アルコール依存症患者のリアルな黒い部分も多く描かれています。酒好きの私には耳が痛いところも・・・。

アルコール依存症は紛れもなく精神病ですが、「この病気だけは、誰も本気では心配してくれないんです。」という医者の言葉がグサッときます。

個人的な感想

ダメ男を演じる浅野忠信さんがドはまり
4

浅野忠信さんは、若い頃からずっと大好きな俳優です。二面性のある駄目男をやらせたら横に出るものはいないでしょう。

アルコール依存症患者とその家族・精神病棟での闘病・末期がんの宣告と、深刻な話題が続くのに、節々でくすりと笑わせてしまう不思議な演技は、浅野忠信さんだからこそ。

ふらふら危なっかしく、だらしなくて、ヘラヘラ呑気で・・・

もぅっ!最悪なのに、なぜか憎みきれないそこらへんにいそうな弱い駄目男を飄々(ひょうひょう)とした雰囲気で見事に自然に演じています。

永作博美さんが演じた明るく強い母の存在があったからこそ、駄目オットが二人の子供達からは良いお父ちゃんとして慕われていることもこの物語の救いです。


内蔵がボロボロで深刻な命の危機状態にありながらも、当の本人はどこか他人事で、病棟内で何度も訴える「カレー!カレー食わせろよぉぉぅっっ!」がツボでした。
(カレー食べれない人の横でカレーを食べさせるのもどうかと思いますけどね。あれも欲をガマンする訓練なのでしょうか?)


やっとアルコール依存症から回復の兆しが見えたところで、もうすぐ命の終わりが来てしまう事が分かるというとてもせつないラスト。

ですが、塚原(主人公)が家族に愛されていて、最後まで孤独にならないことが、温かい気持ちの余韻を残してくれる良い作品でした。

実際に鴨志田さんが亡くなられた後も、元妻 西原さんが喪主を務め、遺言どおり世界各国の海へ散骨されたそうです。
ご冥福をお祈りいたします。

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れぽこ

サビ猫とめがね夫と大阪で暮らしています☝毎晩ビールを浴びるのが日課。簡単レシピ&うちごはん・食費レポ,おでかけレポ,映画レポ,歯列矯正,ただの日記など・・・ゆるく好きに綴っています。

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