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映画「彼らが本気で編むときは、」感想:シュールで優しい愛

映画「彼らが本気で編むときは、」感想:シュールで優しい愛

映画「彼らが本気で編むときは、」の作品情報

公開:2017年 / 127分 / ジャンル:邦画

あらすじ

脚本は荻上直子監督のオリジナル。他に映画 かもめ食堂映画 めがねなど

母親が家を出てしまい置き去りにされた11歳のトモ(柿原りんか)が、おじのマキオ(桐谷健太)の家を訪ねると、彼は恋人リンコ(生田斗真)と生活していた。

トランスジェンダーのリンコは、トモにおいしい手料理をふるまい優しく接する。母以上に自分に愛情を注ぎ、家庭の温もりを与えてくれるリンコに困惑するトモだったが……。

(C) 2017「彼らが本気で編むときは、」製作委員会

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予告動画

個人的感想・評価・レビュー

評価 :

トランスジェンダーのリンコ(生田斗真)を女性として愛し同棲しているマキオ(桐谷健太)の家に、マキオの姉に育児放棄されている娘のトモ(柿原りんか)がやってきた。

最初はトランスジェンダーという存在に戸惑っていたトモだが、深い母性愛で接っしてくるリンコとの関係は日に日に変化していく。

LGBTに理解ある当事者家族、消えない偏見、様々な母子の関係を通しながら、家族のあり方や生き方を描く話。

荻上直子監督らしい作品

実在のトランスジェンダーへのインタビューから監督が発想を得た作品とのこと。

性差別やネグレクト(育児放棄)・子供の自殺未遂など重いテーマとは対象的に、あけすけなリンコや母との会話なども散りばめられているので、荻上直子監督らしい優しい視聴感。

悲しいことがあったら一針一針念を込めて毛糸の男根を編むという設定はめっちゃシュールだし、浜辺の男根供養(編んだ男根を燃やす儀式)はファイヤーすぎ(火事レベル)だったと思う ^^;

生田斗真はガタイが良すぎた

監督いわくモデルとなったトランスジェンダーがとても綺麗だったので、「美しい顔の彼しかいない」と起用した生田斗真

美しい顔なのは間違いない。けど思いのほかガタイが良かったのね!

スカートを履いた生田斗真の初見で笑ってしまい、最後までマキオより広すぎる肩幅と背中の違和感が拭えなかった

とは言え、(実際にもそういう違和感はあるものだし)内面から出る女性らしい仕草や表情、声の出し方など生田斗真の演技にはすごく努力が見えた。

理解あるリンコの母が素晴らしい

子供の頃からリンコの性について理解を示し、強く守り育てた母(田中美佐子)がとにかく素晴らしかった。

『神様が心と身体を間違えただけ』 

これは劇中ではリンコの台詞だけど、母の言葉だったんじゃないかなぁ。

明らかに拒否反応を示した母(小池栄子)の方が普通だと思うので、こんなふうにシンプルに考えることはなかなか出来ないかもしれないけれど、一番近い大人が理解を示すことがどれほど大切なことかを教えてくれた作品だった。

 

以上!映画「彼らが本気で編むときは、」感想:シュールで優しい愛 でしたー (*Ü*)ノ

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