映画「スイート・マイホーム」感想:端折りすぎでは?
映画「スイート・マイホーム」の作品情報
放映:2023年 / 113分 / ジャンル: 邦画
原作 / あらすじ
原作は、歯科衛生士で作家の神津凛子の同名小説『スイート・マイホーム(2019)』小説現代長編新人賞を受賞作。映画化の監督は俳優の齊藤工。
極寒の地・長野県に住むスポーツインストラクターの清沢賢二は、愛する妻と幼い娘のために念願の一軒家を購入する。“まほうの家”と謳われたその住宅の地下には、巨大な暖房設備があり、家全体を温めてくれるという。
理想のマイホームを手に入れ、充実を噛みしめながら新居生活をスタートさせた清沢一家。だが、その温かい幸せは、ある不可解な出来事をきっかけに身の毛立つ恐怖へと転じていく。
差出人不明の脅迫メール、地下に魅せられる娘、赤ん坊の瞳に映り込んだ「何か」に戦慄する妻、監視の目に怯えて暮らす実家の兄、周囲で起きる関係者たちの変死事件。
そして蘇る、賢二の隠された記憶。その「家」には何があるのか、それとも何者かの思惑なのか。最後に一家が辿り着いた驚愕の真相とは?(C)2023『スイート・マイホーム』製作委員会 (C)神津凛子/講談社
予告動画
個人的感想・評価
このところ制作や裏方で作品に関わることが多いなという印象の齊藤工の監督作品。オカルトホラーではなく、サスペンスもの。
↓この作品ではプロデュースを務め
↓こちらでは中編ながら初監督作品
本作は、原作/脚本ありきという事で監督としての演出力を発揮した模様。
夢のマイホームを持った途端、次々と怪しい現象やら怪死が起こるという、中盤までは海外のホラー作品のような演出が続く。
登場人物が全員怪しく見えるような撮り方だけれど、そういう人物はわりとサクッと死んでしまうので早々に黒幕の目星がついてしまったのと、何か怪しいという雰囲気のシーンはかなりライトアップを抑えた暗い演出で、私の映像環境のせいかもしれないけれど 何がおこっているかが目視で判別ができかねるほどだったのが残念。
映画化に当たって、原作より細かい人物描写がかなり端折られたのかなんでそうなった?と腑に落ちない点が多かった。心象の作り込みが浅いから、地上波のSPドラマ位の軽さの仕上がり。
子供の目をカメラの様に表現する撮り方など、演出に力を入れていたのはよく分かるし、総じて今までの作品同様に齊藤工= 映画が大好きなんやなというのは伝わったけど…。
なんか、まだいまひとつ足りない気がする。
あと、あの役に窪塚洋介を起用する意味は合ったんだろうか…。
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