子猫の避妊手術と抜糸*費用・時期・術後服
愛猫に望まない妊娠・出産をさせてしまわないために、愛猫の健康のために。猫を迎えた飼い主さんに、きちんと考えてほしい「猫の避妊・去勢手術」。うちに迎えた里猫の避妊手術の体験談(受けた時期、費用、手術前後の様子、術後服)をご紹介します。
子猫の発情期は突然やってきた
うちにお迎えしてから丸2カ月が経過し(推定日から生後5カ月)、すっかり家にも人にもなじんだ様子のてっちゃん。ワクチン接種に連れて行った動物病院でも、
と言われていたので、避妊手術はもう1カ月ほど先のつもりでした。
・・・がっ、ある日の晩から突然、発情と思われる行動が始まってしまったのですー。
- 夜通し大きい声で鳴き続ける
- 落ち着き無くウロウロ or 騒ぐ
- だけど、餌の催促ではない
最初は人間の方も発情期と分からずに、3日ほどは我慢をしていましたが、日に日に激しくなる夜泣きを続けるてっちゃんがかわいそうになり避妊手術を受けさせようと夫婦で相談して決定。
猫の避妊手術の予約と前日
翌朝すぐ、動物病院へ行って避妊手術の予約。かかりつけの動物病院ではお昼の時間帯が手術枠で、翌日に手術してもらえることに。
ということで、飼い主の了承を得る確認の説明を受けました。てっちゃんはその時、推定5カ月過ぎでしたが、生まれた時期がはっきり分からない里猫なので、成長の程度を見ても、生後6カ月手前だったかなーと(うちでの)誕生日を変更しました。
避妊手術当日と術後の様子
この頃のてっちゃんは食も細めだったのが幸いして、18時以降の絶食&絶水も特に催促するわけでもなく過ごしてくれ、当日も何も知らずにのーんびり過ごしているところで動物病院へ連行。
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13時からの手術予定で、11時に連れていきました(術前の剃毛・麻酔などがあるため)。予約済みなので看護師のお姉さんに連れて行ったキャリーバッグごとお渡しし、
とまるで宅配便の荷物を預けたかのようなあっさり具合でした。
避妊手術の費用
てっちゃんが(何も知らず)キャリーごとバックルームに連れて行かれた後、
- 全身麻酔の危険性(の可能性)について
- お腹周りの広めの剃毛の許可
- 手術終了後に電話連絡が必要か?
などの確認とサイン、支払いをカードで済ませ帰宅。うちの場合ですが、
猫の避妊にかかった費用は日帰り手術で28,620円でした。(処置料・薬代など全て込み)
避妊手術当日の猫の様子
13時~14時ごろの間に手術、麻酔が覚めた後の急変が無いかなどの様子観察の時間を置いて、17時以降にお迎えの段取りでした。
とお伝えしており連絡は無かったので無事に済んだのでしょう。・・・とは言っても、気になるので、17時ぴったりにお迎えに行きましたー。
やはりお迎え時もキャリーバッグごと返却^^;。
と、先生。おとなしくいい子にしてましたよーと仰っていました。(てっちゃんは病院に行くとめちゃくちゃおとなしくなるタイプですが)1週間分のおくすり(抗生物質)をもらって帰宅。
帰宅後の猫の様子
連れて帰ってキャリーバッグを開けても、麻酔でまだボーっとしていたのもあるでしょうが、いつもとは違い恐る恐る出てくる感じ。傷口の様子を人間も恐る恐る確認。
うちのお世話になった動物病院では、エリカラや術後服なども無しの方針で
と言われたのですが、あまりに痛々しい(&寒々しい)ので一度は服を着せようと試みましたが・・・
という感じで、初めて聞くような声でてっちゃんに威嚇されたので当日は服を着せるのは諦めました。
傷口の痛みはもちろんのこと、よほど不安な思いもしたのでしょう。元気も無く、食欲もなく隅の方で丸くなっておりました。うーん・・・心配です。
避妊手術 翌日からの猫の様子
翌朝、一晩寝て落ち着いたのか、
餌はいつもと同じカリカリを同じ量ペロッと食べたので安心しました。それでも傷口が開くのを避けているのか、高いところへのジャンプなどはせずにそろそろーっと動いている感じです。
でもよく観察していると、縫合のワイヤーをしつこく引っ張ったりしています(><)・・・と言うわけでやっぱり術後服を着せることに。
術後服は夫の長袖Tシャツの袖をリメイク
術後服と言ってもうちの場合は、夫の長袖Tシャツ(ロンT)の袖に穴をざっくり開けただけの節約ズボラ品。
ズボラな目分量でザクザク切りました。
- 長袖の手首の部分が猫の頭になるように配置
- 足の出る部分を楕円形にカット
- 背中のお尻部分は少し短めに切っておく(汚れ防止)
ポイントと言うほどではないですが、後ろ足部分は思っているより広めに切った方が良いのと、柔らかくよく伸びる素材を使ってあげることくらいです。足部分を広めに切るので着せると、お腹部分がレオタード状のようになりますが傷口をモロになめることは阻止できます。
猫の術後服の着せ方
この作り方だと、開閉口が一切無いので、着せると言うよりかぶせていく感じになります。
- 頭からかぶせて首までスポンと通す
- 前足(右、左)→服を引っ張って後ろ足(右、左)
と足を1本ずつ入れて行きます。この動画を参考にして夫と二人で着せました。(私は何を勘違いしたのか最初、足から履かせようとして、てっちゃんにえらく怒られました。)
服を着せる時と脱がせる時だけは多少嫌がりますが、着せてしまうと諦めたのか(はわかりませんが・・・)自分から脱ぐ素振りは無く、服の上からせっせと毛づくろいしておりました。
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※ばんそうこうを貼るのは止めておいた方が良い
初日にあまりにも傷口が痛々しく、触るので心配性の夫が大きめのばんそうこう(人間用)を買ってきたので貼ってみたのですが、
貼っている時は傷口をなめずに良いのですが、いざ剥がそうとすると粘着が強すぎてめちゃくちゃ痛がりましたっ(*ノдノ)どうしても困ったら、やはり素人判断せずに病院で処置してもらいましょう。
猫の避妊手術 抜糸までの1週間
3日目からのてっちゃんは、ズボラ術後服を着たまま、よく食べ、よく動くようになりほぼ通常運転でした。
ズボラ術後服は洗い替えしながら(トイレで時折汚れる)毎日着せていましたが、術後4日目ぐらいからは動物病院の先生の方針に従い、大丈夫だろうと割り切って何も着せずに過ごさせました。
猫の避妊手術の抜糸
そうこうしながら避妊手術から1週間経過。抜糸をしに動物病院へ。先生が、ワイヤーをプチプチっと切り、
と、消毒も無く1分くらいで終わりました。てっちゃんも無抵抗。
特に何も言われなかったので順調ということでしょう。この日は支払いも無く、そのまま帰宅で終了。拍子抜けするほどあっさりでした。(先生の名誉のためにお伝えしておきますが、お世話になった動物病院は技術・経験もあり人柄もよく、地域で人気のある信頼の置ける病院です。)
抜糸後の猫の様子
皮膚から鋭利なワイヤーが無くなっただけで、人間から見てもずいぶん安心です。
o゜・。抜糸その後 。・o*゜
抜糸前は、素人目にはまだ傷口っぽく見え痛々しかった縫合部分も、抜糸後は治りがさらに早まったように思います。1カ月ほどで寒々しかったお腹の毛もフサフサの冬毛に生え揃いました。
猫の避妊手術を終えて
避妊手術自体は里猫としてお迎えする時のお約束でもあったので、必ず受けさせる予定ではありましたが、いざ全身麻酔で手術となると「なんだか子猫なのに可愛そう・・・」と尻込みしてしまうところもあったのが正直なところです。
ですが、実際に手術を受けさせてみると
と感動さえ・・・。また、人間の都合で産ませることができない環境で飼っているのに、報われない発情行動を繰り返す猫の方がもっと可愛そうだったなと今は思っています。
猫の避妊・去勢は症例数の多い手術でもありますし、信頼する先生にお任せできれば1週間程度でいつもの元気な猫に戻れます。そして将来的には猫の健康のためにもなる推奨される手術です。
これから猫の避妊・去勢手術を予定されていて不安だなーと思われている方に、うちの体験が参考になれば幸いです。
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