ドラマW 「罪人の嘘」感想:裁かれないと十字架を背負えない
ドラマW「罪人の嘘」の作品情報
公開:2014年 / 全5話 / ジャンル:国内ドラマ・WOWOW
原作 / あらすじ
原作小説の実写化が多いドラマWではめずらしいオリジナル脚本作品。
東京アサイズ法律事務所の弁護士・笠原卓也(伊藤英明)は、連続強姦殺人の容疑で死刑求刑されていた有村弘人(柄本時生)の逆転無罪を勝ち取る。
明らかに殺意を持って罪を犯した有村を無罪に持ち込んだ笠原に対し、怒りをぶつける遺族とマスコミ。笠原は“法に基づいた判決。責めるなら法を”と冷淡に言い放つ。
一方、罪の意識もない有村を許せず、弁護を途中放棄した庶民派弁護士・楠之瀬正志(滝藤賢一)は複雑な思いを抱えていた。
そんな時、羽根田健三(仲代達矢)率いる巨大企業・日京ホールディングスの傘下である青葉製菓がアレルギー死亡事故を起こす。
弁護を依頼された笠原は、あらゆる手段で原告側を追い詰める。そんな笠原のもとに、笠原の昔の弱みを握る松本省吾(渋川清彦)が金の無心に現われ・・・。(C)2014 WOWOW INC.
ドラマW「罪人の嘘」の感想
正反対の弁護士が法定で争う裁判ものと思っていたけれど、どっちかというとヒューマン系ドラマだった。
前半と公判で趣きが一転
前半は、依頼人の利益(もしくは裁判の勝訴)の為には手段を選ばないハイキャリ弁護士(伊藤英明)と、真実と正義を曲げられない貧乏弁護士(滝藤賢一)の対決が描かれていて面白い。
(滝藤賢一が正義実直な役をしているのは個人的に合わないと思った)
公判は、笠原が無罪判決に(してやっ)た連続殺人犯:有村弘人(柄本時生)の起こした事件を境に急に趣きが変わる。(柄本時生が最初のシーンだけで終わる訳ないと思っていたけど唐突で驚いた。)
笠原の幼少期からの人格形成を遡る回と、公判で笠原が自分の罪について証言する回。
冷徹弁護士のままで通して欲しかった
なんでも鼻水垂れ流せばいいってもんではないけれど、伊藤英明の泣きの長尺シーンはなかなか見応えがあったけど・・・
笠原が羽根田健三(仲代達矢)オマージュしていた真意も理解しづらかったし、5話に無理やり詰め込み過ぎちゃった感が否めず。
詰まるところ人はやっぱり罪は裁かれないと生きづらいんやなって思った。
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