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映画「ひみつのなっちゃん。」感想:自分探しのオネェ珍道中
映画「ひみつのなっちゃん。」の作品情報
放映:2023年 / 97分 / ジャンル: 邦画
原作 / あらすじ
脚本は本作が商業映画監督デビュー作となる田中和次朗のオリジナル。滝藤賢一は本作が単独初主演。
ある夏の夜、なっちゃんが死んだ。なっちゃんは新宿二丁目で食事処を営むママ。
店で働くモリリンはドラァグクイーン仲間のバージンとズブ子を呼び出し、なっちゃんがオネエであることが家族にバレないよう”普通のおじさん”に扮し、実家・郡上八幡で行われる葬儀に向かう。
予告動画
個人的感想・評価
ざっくりこんな話
最近増えたLGBTQの当事者を描いた作品。それ故の生きづらさをテーマにした重ための作品もあるけれど、本作は〈お葬式〉✕ 〈ドラァグクイーン仲間〉 がテーマのコメディ作品。
この作品が、初主演作と言うことは意外だったけれど、なぜか意外性は感じない滝藤賢一のオネェ役は、想像通りまったく違和感なくこういうオネェさんいるよねと思える自然さだった。(そしてちょっとだけ見せた滝藤賢一のお尻がキレイ)
- 昼は経理、夜はドラァグクイーンとして踊るクールで現実的なバージン
- オネェタレントとして活動し名実ともにカミングアウト済みのはっちゃけたズブ子
- 3人の中ではまだ青さが残る若手キレイ系のモリリン
と三者三様のオネェ達の、笑いメインでちょっとだけほろっとするロードムービー劇。純烈新メンバーの岩永洋昭や、マジオネェのアンジェリカも出演してたり。
笑いパート担当のズブ子 : 前野朋哉(とモリリン: 渡部秀)のダンスシーンが驚きのウマすぎでかつセクシー!ものすごく練習したんやろうなぁと拍手もの。
今の時代はLGBTQの当事者と言ってもノーマルと同じく多種多様で、親との関係性も様々…そんな事が彼女たちの会話から垣間見れるシナリオになっている。
大切な人のお葬式参列で、好きなことをして生きているはずなのに迷いが出てきていたバージンが自分を受け入れる珍道中のほっこり物語。
ただ、映画として観るとちょっとあっさりし過ぎで、深夜ドラマくらいでちょうど良かったかなという感じだった感は否めない。
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