ドラマW「悪党-加害者追跡調査-」感想:東出昌大のはまり役
ドラマW「悪党-加害者追跡調査-」の作品情報
公開:2019年 / 全6話 / ジャンル:国内ドラマ・WOWOW
原作 / あらすじ
『野性時代』の2007年から掲載された薬丸岳の同名小説。他に、友罪など。
刑事を辞め探偵事務所で働く佐伯修一(東出昌大)は、とある夫婦から「息子を殺し、少年院を出て社会復帰している加害者の男を追跡調査してほしい」という依頼を受ける。
調査を開始する佐伯だが、彼自身も幼いころに姉を殺された被害者遺族で、犯人への復讐心を胸に抱えて生きてきた。
調査を進めると、対象の男・坂上(青柳翔)は振り込め詐欺をし、さらなる犯罪に手を染めていた。夫婦は、佐伯に「その男を赦すべきか否か、その判断材料を見つけてほしい」と追加依頼する。
そして坂上に接触した佐伯は、ある結論を夫婦に告げる。 「犯罪加害者の追跡調査」によって、明らかになっていく犯罪加害者たちのその後。
佐伯は、はるか(新川優愛)の力を借りて、かつて姉を死に追いやった3人の「悪党」にたどり着く。佐伯が取った最後の行動とは…!?
(C) 2019 WOWOW INC.
ドラマW「悪党-加害者追跡調査-」の感想
木暮正人(松重豊)が所長を務める探偵事務所へ犯罪加害者追跡調査を依頼する様々な人たちとその事情と
自身も犯罪被害者遺族として加害者への強い憎しみを持ちながらも、調査を請け負う佐伯修一(東出昌大)の話。
東出昌大が意外と良かった
この作品の前後あたりから何かと問題の多い東出昌大だけど、俳優としての東出昌大を見直した作品だった。
というか、この配役を決めた制作陣がすごいのかも。
伏し目がちな表情や抑えめの演技、何と言っても9等身はありそうな長身の後ろ姿がカメラ映えしてこの作品にぴったりはまっていた。
視点が面白い
- 犯罪加害者
- 加害者家族
- 犯罪被害者
- 被害者遺族
- 刑事
- 弁護士
と、犯罪事件にまつわる様々な人間にスポットを当てて犯罪事件のその後が描かれているのが他の作品と少し違うところ。
中でも、刑期を終え更生後とされる犯罪加害者の本質(悪党は悪党の殻を抜けきれない)にせまっているのは面白い。
犯罪は何も生まないな
少年犯罪・性被害・虐待・育児放棄・・・などの重大事件の被害者遺族が、更生後の犯人に復讐するか、もう許すべきかと言うテーマなのでストーリーは重いけれど
修一は復讐心という呪縛からは解き放たれたラストなので救いはあった。でも結局・・・
加害者は一生許されることは無いし、被害者も加害者も過去を抱えたまま生きて行くしか無いんだなと思うと報われない。
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