
新選組‼番外編「土方歳三最期の一日」感想:鬼の副長散る。
新選組!!スペシャルを見た勢いでこちらも視聴。鬼の副長 土方歳三の大河ドラマから初のスピンオフ作品。

大河ドラマ「新選組!!土方歳三 最期の一日」の作品情報
公開:2006年 / 89分 / ジャンル:国内ドラマ
あらすじ
明治2年5月、新選組なきあと土方歳三(山本耕史)は総裁・榎本武揚(片岡愛之助)とともに旧幕臣たちを率いて箱館で薩長を中心とした新政府軍と対峙(じ)していた。
敵の総攻撃が迫っている最期の晩、榎本は大鳥圭介(吹越満)ら旧幕府軍の幹部を集めて明日降伏する、と告げる。
歳三は総攻撃を覚悟し、若い市村鉄之助(池松壮亮)に多摩に形見の品を持って行くよう託す。その後五稜郭で榎本とこれからの新しい国について語り…。
制作背景
第43作大河ドラマ『新選組!』では、主人公である局長・近藤勇の死によって締めくくられたが、近藤の盟友である副長・土方歳三は新選組を率いて宇都宮まで転戦しているところで終わってしまい、主な転戦地である会津・箱館までが描かれなかった。
番組終了後に視聴者から多数の続編希望がNHKに寄せられ、大河ドラマとしては初の続編が製作されることになった。
『正月時代劇』枠の89分で近藤処刑後の土方最期の1年を語り尽くすことは脚本家三谷幸喜の本意ではなかったため、「土方歳三最期の一日」のみをドラマ化した脚本が採用された。
ドラマ「新選組!!土方歳三 最期の一日」の感想
新選組!!の中でも主役以上の存在感を放っていた土方歳三のスピンオフ。
山本耕史と言えば、最近ではわたるくん(ジルベール)に振り回される小日向さんの印象が強いけど…そうそう昔はイケメンキャラやったわ(注 : 今も、です)
原作新選組!!でもアイドルには負けられねぇぞという気概のようなものが感じられたし、実際にこの人の演じた土方がいた事で、作品に深みが増していたのは間違い無いと思う。(加藤を演じた香取慎吾さんの演技がまだペラい感じがしたのはここだけの話)
洋装の大柄な武士が刀を振り回すだけでも刀剣キャラとしてのカリスマ性があるうえに、あの侠気(おとこぎ)のある性格とくれば、土方が今もって人気があるのも納得です。
このスピンオフでは、原作新選組!!の登場人物達は回想シーンでちょろっと出てくるだけで、片岡愛之助演じるインテリ総裁と土方が心を交わすことになる一夜がじっくり描かれています。
二人がワイン片手にサンドウィッチをつまむ様子は面白いし、なぜ土方が髷を落として洋装の武士になったのか?を話す場面も。
その後に続く、土方の最後となる戦シーンとの明暗の対比が、さすが三谷幸喜らしいエンターテイメント感。この際、史実かどうかはさして問題ではないでしょう。
あと、少年時代の池松壮亮が出ていたのは驚いた。中学生くらいじゃないかなぁ。今の面影は残しつつもまだまだカワイイ頃なのでとてもレアでした。
正月に偶然見た新選組!!で大河ドラマへの苦手意識がぐっと下がったので、三谷幸喜脚本の次期大河鎌倉殿の13人を見ることに決めました。
1年追い続けられるか自信が無いけど ^^;
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