映画「空飛ぶタイヤ」感想:安定の勧善懲悪は気持ちいい!
映画「空飛ぶタイヤ」の作品情報
公開:2018年 / 120分 / ジャンル:邦画
あらすじ
ある日突然起きたトレーラーの脱輪事故。
整備不良を疑われた運送会社社長・赤松徳郎(長瀬智也)は、車両の欠陥に気づき、製造元である大手自動車会社のホープ自動車カスタマー戦略課課長・沢田悠太(ディーン・フジオカ)に再調査を要求。
同じ頃、ホープ銀行の本店営業本部・井崎一亮(高橋一生)は、グループ会社であるホープ自動車の経営計画に疑問を抱き、独自の調査を開始する。
それぞれが突き止めた先にあった真実は大企業の“リコール隠し”―。果たしてそれは事故なのか、事件なのか。
原作
原作は池井戸潤の同名小説空飛ぶタイヤ 上下巻
2009年に、仲村トオル主演で同名ドラマが ドラマWで放映されました。
予告動画
映画「空飛ぶタイヤ」を観た個人的感想レビュー
タイヤの開発物語…じゃなくて、ほんとに飛んだタイヤの話。
トラックの脱輪による死亡事故をめぐって、中小企業の社長が大企業のリコール隠しの真相に迫っていくストーリーです。
世界を股にかけるような大企業から見れば、小さな中小企業とたった1人の命。こういうこと(リコール隠し)ってリアル社会でも多々ありそうな話です。
意外にも、池井戸潤の作品では初の映画化らしいですね。
たしかに登場人物が多く出てくるのでドラマ版でじっくり観たかったなというようなストーリーでした。
多くの池井戸潤の作品同様に、弱者が強者に立ち向かって最後に正義を勝ち取る勧善懲悪モノ。スカッとする終わり方で気持ちいいです。
運送会社の2代目社長を演じる、長瀬智也のスーツ姿はレアでした。
仲村トオル主演のドラマ版(2009年)は未視聴ですが、おそらく長瀬智也が演じた社長役の方が男臭い役柄になっているんじゃないかと思います。
笹野さん) 相手はホープグループですよ・・・。
長瀬さん) それがどうしたぁ!こっちは赤松運送だっっ!!!
というシーンが長瀬智也らしくてツボでした。
ドラマ相棒でイヤミなIT技術者役がすっかり定着した感のある浅利陽介。この作品ではがらっと役柄を変えて、妻を脱輪事故で突然亡くした夫役。
葬儀場での赤松運送社員とのシーンの演技はとても素晴らしかったです。
映画版ということでキャストはとても豪華ですが、それぞれの出演シーンは短めだったのが残念。
個人的には、ディーン・フジオカと高橋一生の配役は逆のほうが良かったなぁ。
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