ドラマ「名もなき毒&ペテロの葬列」感想:全員クセモノ揃い
ドラマ『名もなき毒(2013年) / ペテロの葬列(2014年)』の作品概要・あらすじ・出演者と個人的な感想。良い意味で期待を裏切るおもしろさで1・2シーズン続けて視聴しました。
作品概要
宮部みゆきの人気長編推理小説:杉村三郎シリーズの3作品を小泉孝太郎主演で実写ドラマ化されたシリーズ作品。
真面目で温厚かつ平凡だった男 杉村三郎が、大企業の資産家の娘婿となったことをきっかけに様々な事件や人間の表裏に関わることになる話。
番組 | TBS系列 |
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原作 | 宮部みゆき |
放映年 | 名もなき毒(2013年) ペテロの葬列(2014年) |
キャスト&あらすじ
シーズン1 前編(1~5話)
原作 : 誰か Somebody
菜穂子と結婚する条件として、義父であり財界の要人である今多コンツェルン会長の今多嘉親の命で、コンツェルンの広報室に勤めることになった杉村三郎。その義父の運転手だった梶田信夫が、暴走する自転車に撥ねられて死亡した。
梶田聡美 | 深田恭子 |
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梶田信夫 | 平田満 |
浜田利和 | 高橋光臣 |
野瀬祐子 | 伊藤かずえ |
シーズン1 後編(6~11話) : 名もなき毒
原作 : 名もなき毒
今多コンツェルン広報室に雇われたアルバイトの原田いずみは、質の悪いトラブルメーカーだった。
解雇された彼女の連絡窓口となった杉村三郎は、経歴詐称とクレーマーぶりに振り回される。折しも街では無差別と思しき連続毒殺事件が注目を集めていた。
シーズン2 : ペテロの葬列(全11話)
原作 :ペテロの葬列
杉村三郎は、ある日、拳銃を持った老人によるバスジャックに遭遇する。事件は3時間ほどであっけなく解決したかに見えたが、実はそれが本当の謎の始まりだった。
個人的感想
なんでこの人の周りにはこんなややこしい人間ばかり集まってしまうのか・・・と思うほど、一癖も二癖もある人物が登場し、裏と表が入り乱れるダークな人間関係の中において、嘘くさいほど一貫して変わらない杉村に不思議な安心感がわいてきます。
小泉孝太郎さんの代表作では?
資産家の娘婿となってからも野心を持たず「人に嫌われないすごい才能がある」と会長(父)に言わしめるほどの主人公杉村にとにかく小泉孝太郎がハマりすぎでした。
人が良すぎてなのか?おせっかいなのか?ほっときゃいいのにいろんな人に深入りし、それによって真実を究明する快感も覚えてしまうわけですが・・・。(原作では、続く作品で探偵に転職するようです。)
キャストもすごいけど、人物像の描き方はもっとすごい
出演者が多数いるにも関わらず、どの登場人物も背景描写がしっかりしているので、全員かなりキャラが立っていて印象に残りました。(何かしらの闇をかかえる登場人物ばかりですが・・・)
高齢ではあるけれど大企業を取り仕切る会長(杉村の義父)が、何かに付けて杉村に語る仙人めいた鋭い考察も非常にためになります。
やっぱり原作が面白いがゆえの名作
事件を軸にしながらも、杉村の私生活に関する出来事も同時進行で描かれているのが作品をさらに面白くしているポイント。
1つの事件をじっくり解決していく正統派の推理モノなので次々と衝撃的な事件が起きるわけでもないのに、最初から最後まで飽きずに見れます。
原作未読だったので、最終話の杉村の顛末にはしてやられたーって感じでした。
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