ウォッチ入りNHKドラマ「ここは今から倫理です」
私は知らなかったけど、20代に人気のある同名の漫画が原作のドラマ化みたいです。学園モノには興味がわかない年代なのですが、ちらっと見てみたら面白かったのでウォッチリスト入り。
「合意ですか?」
このドラマの第一話で、学校内で性行為をしている生徒達を見つけた主人公の倫理教師 高柳が一言目に放つセリフです。
いや、それ最初に聞く?まぁ、確かに、そこ重要やけど。
倫理の授業ってなによ?
私はまともな高校の授業と言うものが無い学校に行ったので、「道徳」という教科は知っているけど「倫理」という教科自体知らないんですよね。
まず、「倫理」について調べてみると、類義語としても、相反する対義語としても出てくる言葉が「道徳」でした。
「倫理」・・・「生きていく上で、人として守るべき道」
「道徳」・・・「善悪をわきめるために、守るべき規範」
と書かれています。・・・例えでは、
医師が患者から家族に自分の病気のことを伝えないでくれと言われた場合、「真実を伝える」という道徳的な正しさよりも、「患者のプライバシーを守る」という倫理的な正しさを優先させるでしょう。
一般的に善悪の判断で善とされること(道徳)が、必ずしも全てに正しいわけではない(倫理)ってことなのかなぁ。うーん・・・難しい。身近な話題に置き換えると、自粛警察やネットだたきなんかの個人攻撃にも照らし合わせて考える事ができる考え方ぽい。
たぶん興味がなければ、退屈で人気の低い教科じゃないだろうか・・・と思ったとおり、倫理の授業を選択した生徒達は少ないんだけど、
倫理教師 高柳は彼らへの最初の挨拶で、
『倫理は学ばなくてもほぼ困ることのない学問です。(・・中略・・)
倫理が必要になるとすれば、死を目前にした時とか・・・』
と影のある表情で生徒たちに言い切りました。なかなかインパクトがあって引き込まれます。
その風変わりな教師 高柳役は、最近アクの強い役ですっかり個性派俳優っぽくなった山田裕貴さん。(失礼ながら^^;)イケメン過ぎないのが逆に良く、すごーくしっくり来ています。
「倫理」をテーマにした作品っていっても、倫理で習う「哲学者の名言や格言」を現代の事柄にうまく絡めたストーリーという感じで、とっつきにくさはありません。
原作にもかなり忠実に再現されていて、NHKの学園ドラマなのに未成年の性行為シーン(露骨ではないけど)が描写されているのもちょっと驚いた。
正月中に見た、『岸辺露伴は動かない』しかり、NHKも変わったなぁーと感じる事が多い今日のこのごろ。いろんな意見が(や問題も)絶えませんが、NHKの番組は個人的に好きです。
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