映画「鳩の撃退法」感想: 伏線追い好き向け
映画「鳩の撃退法」の作品情報
公開:2021年 / 119分 / ジャンル:邦画
原作 / あらすじ
佐藤正午による同名の長編小説(2014年)
一年前、閏年の二月二十九日。雪の降る夜。かつては直木賞も受賞したが今は富山の小さな街でドライバーとして働いている津田伸一は行きつけのコーヒーショップで偶然、幸地秀吉(風間俊介)と出会い、「今度会ったらピーターパンの本を貸そう」と約束をして別れる。
しかし、その夜を境に幸地秀吉は愛する家族と共に突然、姿を消してしまう。それから一か月後、津田の元に三千万円を超える大金が転がりこむ。ところが喜びも束の間、思いもよらない事実が判明した。
富山の小さな街で経験した出来事を元に書かれた津田の新作に心を躍らせる鳥飼だったが、読めば読むほど、どうにも小説の中だけの話とは思えない。
鳥飼は津田の話を頼りに、コーヒーショップ店員・沼本(西野七瀬)の協力も得て、小説が本当にフィクションなのか【検証】を始めるが、そこには【驚愕の真実】が待ち受けていた-。(C)2021「鳩の撃退法」製作委員会 (C)佐藤正午/小学館
予告動画
個人的感想・評価
- 元直木賞作家の津田()は、富山でデリヘルの送迎ドライバーとして生計を立てていた。
- そんな日々の中、「バーのマスターの家族と郵便局員の失踪」「大金の偽札疑惑」など不可思議な出来事が起こる。
- 津田は自分が見聞した事実をベースとしながらも、そこに脚色・推測・創作を加え、自分自身以外はすべて仮名にした「過去にあり得た事実」を小説として描いていく・・
伏線追い、謎解きが好きにな人向け
この作品の楽しみ方は、番宣のキャッチコピー通り
『この男が書いた小説(ウソ)を見破れるか?』というところにあるみたい。
ややこしい話だけれど、津田の実際の行動と想像が区切り無く一つの話のように描かれていて、「ある一部が津田の想像なのか?」もしくは、「ほぼ全部津田の想像なのか?」、あるいは「全部が事実なのか?」は最後まで明かされない。
制作側の意図通り、見た人が意見をツイートし合って盛り上がっていたので本編を見た後にSNSでニ度楽しむのもいいかもしれないけれど
うーん・・・こういう騙し系の作品って苦手だわ
そういうのを抜きにして普通に見たとしたら、あぁ、あれがこうなって、こうなって、こうなっちゃって、こうなった・・・と、小さな出来事がいろんな人間の思惑と行動で偶然に繋がって大きな事件になりましたって感じで纏まっている
・・のだけれど、でもそれが「全部津田の小説でしたー」となるとなんか胸クソ悪い感じ!?
その胸クソ悪い男を演じさせたら横に出るものがいないという意味で、藤原竜也はぴったりやったし
闇深い男(風間俊介)・薄ら恐ろしいヤクザ(豊川悦司)・やけに肝が座っている床屋(リリー・フランキー)・謎のジジイ(ミッキー・カーチス)などなどキャスティングは最高だったと思う
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