映画「パラサイト半地下の家族」感想:下には下がいるリアル
映画「パラサイト 半地下の家族」の作品情報
公開:2020年 / 132分 / ジャンル:邦画
原作 / あらすじ
『パラサイト 半地下の家族』は監督・脚本をポン・ジュノが努めた韓国のブラック・コメディスリラー映画(2019) 第72回カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞
仕事も計画性もないが楽天的な父キム・ギテク。そんな甲斐性なしの夫に強くあたる母チュンスク。大学受験に落ち続ける息子ギウ。美大を目指すが予備校に通うお金もない娘ギジョン。
しがない内職で日々を繋ぐ彼らは、“半地下住宅”で暮らす貧しい4人家族だ。
「僕の代わりに家庭教師をしないか?」ギウはある時、エリート大学生の友人からアルバイトを頼まれる。そして向かった先は、IT企業の社長パク・ドンイク一家が暮らす高台の大豪邸だった。 パク一家の心を掴んだギウは、続いて妹のギジョンを家庭教師として紹介する。更に、妹のギジョンはある仕掛けをしていき…。“半地下”で暮らすキム一家と、“高台の豪邸”で暮らすパク一家。相反する2つの家族が交差した先に、想像を遥かに超える衝撃の光景が広がっていく–。Ⓒ2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED
予告動画
個人的感想・評価
- 全員無職のキム一家は貧困層向けの薄汚れた半地下のアパートに4人で暮らしていた
- 長男で浪人中のギウは、名門大学に通う友人から大豪邸に暮らすパク家(の長女)の家庭教師の代役を勧められる
- ギウが学歴を詐称して雇用された事に味をしめ、残りの家族3人も身分を偽り、策略を巡らせ、パク家に雇用されることに成功するが・・・という話
邦画作品以外は敬遠しているのだけど、あまりにも話題作過ぎたので今さら見てみた本作^^;
想像していたよりもブラックコメディ
格差社会を描く話と聞いて思っていたイメージよりは
- 分かりやすいストーリー
- ジェットコースター展開
- 想像を裏切られたラスト
で重くなく、一気に見れる作品だった
ある種普通の(という言い方はおかしいけれど)貧困層の一家が、一つの嘘から詐欺師集団に変貌し、自分たちとは正反対の富裕層一家に潜り込むわけだけれど
詐欺(身分詐称)とは言え雇用されて、働きに応じた給料を受け取っているので、それほど悪人でもない(※なかった)というのがポイントかもしれない
下には下がいる
これだけ世界中で高評価を得た作品なので、なんでこんなに高評価なのか?!正直分からなかったゎというのが本音だけれど・・
何を置いても貧困層と富裕層のギャップをどこにも綺麗事を入れずに描いたところが大きな特徴なのかなと思う
上には上がいるとはよく言うものだけれど、この作品では
下には下がいる
という現実を、特徴的な地下シェルターや、その他も様々な演出で極々分かりやすく面白く表現されていたし
上と下(富裕層と貧困層)は、決して混じり合えない
という事実もあからさまに描かれていたのは気持ちいい
ハッピーエンドにもならないし、感動するようなくだりもあえて入れていないところは
同じく、貧困層家族を変わったシチュエーションで描いた『万引き家族』とかなり近いかなと思うけれど
コメディ要素や衝撃展開も含まれているこちらの方がエンタメ作品としては少し上かなと思った
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