
映画「お終活 熟春!人生・・」:セレモニー会社のPR映画
映画「お終活 熟春!人生、百年時代の過ごし方」の作品情報
放映:2021年 / 114分 / ジャンル: 邦画
原作 / あらすじ
脚本は監督も務める香月秀之。熟年夫婦の終活を描いたヒューマンコメディ。
結婚五十年になる大原夫妻。夫の真一(橋爪功)が定年退職後、家にずっと居ることで妻の千賀子(高畑淳子)は夫源病に陥っていた。
相手への気遣いも全く無くなり、真一は健康麻雀、千賀子は健康コーラスに通って趣味仲間にお互いの愚痴を言い合う、熟年離婚寸前の夫婦であった。そんな折、娘の亜矢(剛力彩芽)は自分が営むキッチンカーの客で、葬儀社に転職したばかりの菅野(水野勝)と出会う。菅野から終活フェアに誘われた亜矢は母親の千賀子に行くことを勧める。フェアで最新の終活情報を得た千賀子は前向きに今後のことを考えようとするが、真一は縁起でもないと嫌がり、新たな危機が生まれる。
予告動画
個人的感想・評価
橋爪功演じる初老の夫 真一は、趣味のマージャンとプラモ作りで暇を潰して、妻が居ないとハンコの場所すら分からない典型的な昭和前半の亭主関白。
定年を迎えたとは言えまだまだ現役のつもりだった真一が、妻の突然の入院や、元気だった兄の訃報を受けて反省し…という使い古した感のあるごく真っ当なストーリー。
「さぁここが泣くところですよ」と言わんばかりに財津和夫やらチューリップやらが挿入歌に使われて(←※主題歌ではない)、山田洋次監督作品風に作った人情ファミリーもの。クレジットに
協賛 – フロンティアの介護、ホーユー
配給 – イオンエンターテイメント
とあって、エンディングにセレモニー会社のCM映像が出てきそうな、金婚式啓発ムービーって感じ。ターゲット層は…この年齢層を親に持つミドルエイジ層ってところかなぁ。
少し見ないうちにまたまた大きくなった松下由樹にほんのり期待したけれど、ごく平凡ないい上司役のまま終わってしまい残念。
橋爪功・高畑淳子・石橋蓮司・西村まさ彦・大和田伸也…と大御所俳優使いまくってこんなふわふわした仕上がりはどうなんでしょ。久しぶりの時間返して感が拭えない。
後で知ったのだけれど本作の主演が葬儀会社の菅野(水野勝)というのは全く納得がいかない。(ちなみに、2024年に公開された続編の主演は高畑淳子)
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