映画「ノイズ」感想:予感を裏切らないイヤミス
映画「ノイズ」の作品情報
放映:2022年 / 128分 / ジャンル: 邦画
原作 / あらすじ
原作は『予告犯』の筒井哲也。架空の過疎島町を舞台に、誤って犯してしまった殺人を隠蔽しようとする3人の男たちと、事件を巡ってあらわになる島民の闇を描く漫画『"ノイズ【noise】"(全3巻)』(2020年)。
絶海の孤島に突然現れた不気味な男。誰も名を知らないその男に家族を狙われた泉圭太(藤原竜也)は、親友の田辺純(松山ケンイチ)、新米警察官の守屋真一郎(神木隆之介)と共に、誤ってその男を殺してしまう。
それは、圭太が生産した“黒イチジク”が人気となり、国からの交付金5億円が内定、過疎に苦しむ島に明るい未来が見えた矢先のことだった–。島の未来と大切な家族を守るため、3人は死体を隠蔽することを決意する。「この男が消えたところで、だれも追ってこない」そう思っていた矢先、予想外の事態に発展する。なんと、その男は出所したばかりの凶悪犯(渡辺大知)で、足取りを追う刑事(永瀬正敏)らが島に大挙して押し寄せてきたのだ!24時間体制で執拗な捜査を繰り返す県警。その包囲網が圭太たちを追い詰める…©筒井哲也/集英社 ©2022映画「ノイズ」製作委員会
予告動画
個人的感想・評価
まぁ誰もが言うことでしょうが、藤原竜也✕松山ケンイチ&神木隆之介ってなんて豪華なんでしょう。
ライトとエルでバトっていたDEATH NOTEは遠い昔の記憶になっていたけれど…
あの頃からいい感じに歳を重ねてる松山ケンイチの陰った役柄がとても良かったと思う。(藤原竜也はなぜかずっと変わらないのよね)
映画という時間規制がある中で、原作からは省略したり改変したりしているところが多いようで、かなり勇み足なストーリー展開。
良く言えばテンポが良い、悪く言えば無理やり感が否めないけれど、演技力の高い俳優ばかりのキャスティングなので作品としてちゃんと成立してたと思う。
都会から離れた孤島の住民は、望んでか望まずか閉鎖的で保守的ないわゆる村社会が出来上がっていて、外から見た”のどかで平和な田舎町”のイメージとは裏腹に、皆が淀んだものを溜め込んでいる。皮を向いたらグロテスクなイチジクのように…。
嘘が嘘を生むならぬ、殺人が殺人を生んでしまう不穏な空気しか漂って無い話で、これどういうオチになるんだろうか…と心配になる予感を裏切らず、誰も幸せにならないイヤミスだった。
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