映画「引っ越し大名!」感想:江戸を舞台にした現代コメディ
映画「引っ越し大名!」の作品情報
公開:2019年 / 120分 / ジャンル:邦画
原作 / あらすじ
原作は、江戸時代に引っ越し大名と呼ばれた実在の大名・松平直矩をモチーフにした土橋章宏の小説『引っ越し大名三千里』(2016年)
江戸時代の姫路藩。書庫にこもって本を読んでばかりの引きこもり侍・片桐春之介(星野源)は、突然【引っ越し奉行】に任命される。
引っ越し奉行とは、すべての藩士とその家族全員で別の国に引っ越し(国替え)をする際の総責任者である。
突然の大役に怖気づく春之助は、幼馴染で武芸の達人・鷹村源右衛門(高橋一生)や前任の引っ越し奉行の娘である於蘭(高畑充希)に助けを借りることに。
こうして前代未聞の引っ越し準備が始まった!移動人数10,000人!距離600Km!予算なし・・・!
果たして春之助は、この超難題プロジェクトを知恵と工夫で無事に成し遂げ、国を救うことができるのか?!(C)2019「引っ越し大名!」製作委員会
予告動画
個人的感想・評価
- 江戸時代では、大名が領民との結託で力がつき過ぎるのを防ぐために藩の国替えが頻繁に命じられていた
- 姫路藩に言い渡された国替えを統括する役 : 引越大名に抜擢されたのは書庫番の片桐春之介(星野源)
- 人付き合いが苦手で書庫にこもりきりだった片桐にこの大役を成し遂げることができるのか?… という話
国替えは藩の存続をかけた一大事
姫路藩が言い渡された国替えは、1万人にも登る藩士を600kmという遠方へ移動させるという嫌がらせ人事に近いもの
しかも何度も国替えを言い渡されている姫路藩には金が無い!
…となれば「経費の削減・莫大な費用捻出・労力の削減(物の断捨離)・さらには人の削減(リストラ)」まで行わなければ成し遂げることが出来ない現代の事業縮小とまるで同じ
この責任者を命じられたとしたらそれは大変でしょう…
江戸時代を舞台にした現代劇
物語の中で片桐(星野源)がやっていることは全て現代に置き換えて考えることができるので、経済ドラマのようでもあるし
明治版 : 引きこもりだった片桐が大役を言いつけられてキャラの強い仲間達(高橋一生・濱田岳)と成長していくところや
対人恐怖性のオタク男が気の強い美人(高畑充希)との恋を成就させていくところなんて『電車男』みたいでもある
総じてコメディ色強めでセリフもほぼ現代語なので、家族揃って安心して見れる時代劇風エンタメムービーだった
『殿、利息でござる』に続いて見た(私の)期待とは違ったけれど…
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