映画 [Focus]感想:カメラ視点がやけにリアルで最高に胸糞
映画[Focus]1996年公開 (出演:浅野忠信、白井晃ほか 監督:井坂聡)のレビュー。内容・出演者紹介と個人的感想&評価
映画[Focus]をざっくり紹介
当時は新しいカメラワークのドキュメンタリー風作品
手持ちカメラ作品といえば、「ブレア・ウィッチ・プロジェクト (字幕版)」が話題になりましたが、実はそれよりも先にカメラマン視点で進む構成を採用した作品です。
盗聴マニアのオタク青年 金村(浅野忠信さん)を取材するテレビ局ディレクター岩井(白井晃さん)のヤラセの無理強いで金村がタジタジする前半に対して、後半は、闇取引の電話を偶然盗聴し拳銃を手に入れたことをきっかけに、金村が豹変。
金村と岩井の強弱関係が逆転して、ある種の復讐劇のような様相に変わっていきます。
24年前の作品なので、オタク青年は盗聴マニアです。くずなディレクター役を今や朝ドラ俳優の白井晃さん、カメラマン役(なので映らない)を撮影・照明を実際に担当している佐野哲郎さんが演じているのもツボ。
- 全編がカメラマン(出演者)が撮影した視点で演出
- マスコミのヤラセ演出への問題提起も?
- オタク青年の豹変ぶりがヤバい
- キーワード : 盗聴マニア・ヤラセ取材・拳銃闇取引
映画[Focus]のあらすじ
盗聴マニアの青年・金村(浅野)はTVドキュメンタリーの取材を受けることになる。TVクルーはディレクターの岩井とカメラマン、ADの3人。岩井は物語を面白くするため、変質者としての金村を捏造しようと躍起になる。そんな中、金村の盗聴器が偶然、拳銃密売の会話を受信。先回りした岩井たちは拳銃を金村に持たせて感想を聞こうとする。が、その時、とんでもないことが起こり、事態は思わぬ方向へと展開していく……。
監督・脚本・公開年データ
監督 / 脚本 | 井坂聡 / 新和男 |
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公開 | 1996年 |
主要キャスト
金村(盗聴マニアの青年) | 浅野忠信 |
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岩井(TV局ディレクター) | 白井晃 |
中山(TV局AD) | 海野けい子 |
カメラマン | 佐野哲郎 |
ごく個人的な感想
全編カメラマン視点って言うのは面白いなーと思いましたが、やけにリアルで不愉快な人間関係の描写と、ちょっと無理のあるストーリー展開だったので評価は低め。
特に中盤のレイプシーンあたりは、白井晃さんの黒歴史では⁉と思うほど、最高に胸糞悪いです(下品な表現ですみません)
公開当時は浅野忠信さんが今以上に映画に主演しまくっていて、この作品のような低予算的的なミニシアター系映画がすごく多かったように思います。
若くて透明感のある浅野忠信さんが見れるし、約70分と短めなので、浅野忠信さんファンなら1度は見ておいたら良いかなと思うけど、それ以外の人には正直あまりオススメできませーん。
浅野忠信さんならでは、今も変わらない2面性を演じさせたらピカイチの演技力は見どころ。
前半の「絶妙に本物っぽいオタク青年」の演技は笑えるし、後半の「ぷっつんして完全にキレた人」へ豹変してからの演技もかなりヤバいです。
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