ドラマW「マークスの山」感想:女性陣と原作改変が少し残念
ドラマW「マークスの山」の作品情報
公開:2010年 / 全5話 / ジャンル:国内ドラマ・WOWOW
原作 / あらすじ
原作は高村薫の1993年の同名小説 『マークスの山』 1995年に映画化もされている。
閑静な住宅街で起こった元暴力団員・畠山(池田成志)の殺人事件。
事件の担当となった捜査一課七係の合田雄一郎警部補(上川隆也)は、生前の畠山の足取りを追うが糸口を掴めずにいた。
時を置かずして、法務省官僚である松井(矢島健一)が殺されるという事件が起こるが、その傷口は畠山の事件のものと酷似しており、事件は連続殺人へと発展したかに見えた。
だが警察上層部からは「合同捜査はなし」という不可解な命令が下る。
合田は大学時代の同期であり元妻の兄でもある東京地検検事・加納(石黒賢)に事情を求めるが「上の命令に従え」と拒まれ、合田たちの捜査は困難を極めていく。
巧妙に張り巡らされた“組織の圧力”。意地とプライドにかけて“見えない敵”を追い続ける刑事たち。果たして「マークス」とは、いったい何なのか?(c)2010 WOWOW INC.
ドラマW「マークスの山」の感想
不可解な凶器で即死させられたと見られる暴力団員。時を置かずに官僚の有力者が同じ手口で殺害される事件が発生。
殺された暴力団組織の弁護人(小日向文世)のもとには、マークスと名乗る男からの脅迫電話がかかっている。
捜一の刑事:合田(上川隆也)が警察組織の圧力や政界の権力に屈せず刑事としての信念を通し、この2つの事件の真実を追求する話。
この作品のために作られた楽曲がオーケストラ風サウンドでもの凄くかっこいい。
女性役に不満が残る
小日向文世のヒール役とその仲間の渋い俳優陣の共演は豪華。だけど、女優勢は微妙・・・
真知子(戸田菜穂)がなぜ水沢に尽くすのかも説明不足だったし、小西真奈美の役どころに合わないカールヘアと小洒落た衣装に違和感だし、
学者にしては綺麗すぎる鈴木杏樹はストーリーに不要だったのでは?と思った。
水沢の描写が原作とは改変されているのが残念
原作では、水沢と同じ精神病棟患者だった男と同性愛関係となる部分や、水沢に多重人格の症状があったりするようだけれど、ドラマ版では割愛されいた。
そのせいでドラマ版での水沢(高良健吾)の犯行動機は、恋人の真知子(戸田菜穂)を一途に思うがゆえの歪んだ愛情みたいに描かれていて、期待していたものと違ったのが残念。
まぁでもその設定(無垢で危うい連続殺人犯?)のおかげで、高良健吾の華奢な容姿や端正で影のある顔立ちとよく合っていたと思う。
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