ドラマW「モザイクジャパン」感想。AV免疫の無い人視聴注意
ドラマW「モザイクジャパン」の作品情報
公開:2014年 / 全5話 / ジャンル:国内ドラマ・WOWOW
原作 / あらすじ
「WOWOWでしかできないこと&誰もが興味を持っているけれど、誰も知らないことをさらけ出すこと」という坂元裕二の提案で企画された日本のAV業界を舞台にしたブラックユーモアな社会派ドラマ。
東京の証券会社をリストラされた常末理市(永山絢斗)が帰郷すると、何故か、明らかに町全体が色めき立っていた。
両親の勧めで、理市は田舎町には不釣合いなモダンな自社ビルを持つ(株)GALAXYZへの再就職を果たす。
若き社長・九井良明(高橋一生)が率いるGALAXYZグループは、何と、AVビデオを中心にさまざまな事業を手掛ける新鋭企業だった。
職場には短すぎるスカートの制服を着た美女が多い。理市はその中でひときわ純粋さやかわいさを放っている木内桃子(ハマカワフミエ)が気になり出す。
だが、彼女たちは実はAV女優で、就業中もオフィス内やトイレなどいたるところで絡みの撮影が行なわれる始末。
理市はこのセックス産業で潤う田舎町に巻き込まれ、破滅、成功、絶望、快楽のすべてを経験していくことに―。(C)2014 WOWOW INC.
個人的感想・評価
証券マンだった常末理市(永山絢斗)がリストラされ故郷に戻ると、なんと日本最大級のAVメーカー 『GALAXYZ』が自社ビルごと移転し、田舎町がAV産業に飲み込まれていた。
AV産業で町おこしと称し、総住民が『GALAXYZ』で雇用され若者から高齢者までAV制作に精を出す現実に驚愕しながらも、理市も親のすすめで『GALAXYZ』に再就職。
生真面目な理市は、自社ビルの中だけに留まらず街中でAV撮影が行われている異様な光景に戸惑いながらも、社長の九井良明(高橋一生)に巻き込まれる形でどんどん業界に染まっていき・・という話。
AV免疫のない人は視聴注意
理屈っぽい長いセリフ回しは健在だけど、『カルテット』とか『それでも、生きてゆく』とか続きで坂元裕二脚本作品と思って観ると、度肝を抜かれる作品。
演出を担当した水田伸生が演出家生活で初めて「自信がない」とスタッフに告白したと言うエピソードも納得。
かなり下品目のそのもの演出が毎話かなり長い尺で続くので・・AVを笑って見ることが出来ないヒトはやめておいた方がよろしいかも^^;
俳優陣は称えたい
割りとよく脱ぐイメージの宮地真緒をはじめ、現役のAV女優も出演してるんじゃないかと思うけど、たぶんそうじゃないイメージ枠で起用されたと想像できる ハマカワフミエのアッパレな演じっぷりは称賛に当たるかと。
男性陣も、どちらかと言えば清廉な役が多い若手の永山絢斗&高橋一生から始まり、ちょいシニアな阿南健治まで腰振りまくりだったわ。
奥深さはない気がする
『刑法第175条』を引き合いに出し、都合の悪い部分にモザイクさえかければ法の網を抜け商売としてまかり通っている日本の風営法の現状を、日本のあり方と重ねて風刺している。
・・と言えばもっともらしいけれど、
坂元裕二が日本のAV産業の裏の裏まで描いてそこで働く人々を称えているというよりは、ちょっと上から目線で皮肉っている作品に見えて気持ち良くはない。
最後の結末は残念すぎであまり好きではなかったので評価低め。
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