映画「億男」感想:金という宗教の信者なのか
映画「億男」の作品情報
放映:2018年 / 115分 / ジャンル: 邦画
原作 / あらすじ
原作は川村元気。金難だった男が3億円の宝くじに当選し億万長者になったことで、大金を巡った人間関係のあり方を模索していく同名の長編小説『億男(2014)』
兄が多額の借金を残し失踪して以来、図書館司書の一男は日夜その返済に追われている。妻・万左子はそんな夫に愛想を尽かし、離婚届を残して娘と家を出てしまうのだった。
そんな踏んだり蹴ったりの一男だったが、突然宝くじが当たる。当選金額3億円!これで借金を返せるだけでなく、家族の絆も修復できるはず。だが、宝くじの高額当選者たちはみな悲惨な人生を送っているというネット記事を目にして怖くなった一男は、大学時代の親友であり、起業して億万長者となった九十九にアドバイスを求めることにする。久々の再会と、九十九プロデュースの豪遊に浮かれて酔いつぶれた一男が翌朝目を覚ますと、3億円と共に九十九は消えていた——3億円と親友のゆくえを求めて、一男は九十九のかつての起業仲間=“億男”たちから手掛かりを探ろうとするが……。お金、友情、そして家族。すべてを失った男が最後にたどり着くのは?(C)2018映画「億男」製作委員会
予告動画
個人的感想・評価
主演の佐藤健はともかく、高橋一生・北村一輝・藤原竜也など濃いめ系キャスティングから想像するイメージとは違って意外とキレイにまとめた(?)ストーリーだった。
人間にとってのお金のあり方を問う作品。
一男(佐藤健)が九十九の情報を得るために元起業仲間たちを訪れるストーリーで、
「生きている以上は誰もがお金という宗教に入会している」とほくそ笑み、超怪しげな宗教の教祖となった千住(こういう役やらしたら最強すぎる藤原竜也)を始め、金に惑わされて人生を変えた元企業仲間たちを北村一輝や沢尻エリカが演じていた。
それぞれがぶっとび過ぎていたキャラクターとは言え、「大金を一度でも手にすると人はきっとこうなる」と思うところもあり、あっても無くても本質は変わらない九十九の方が特異なんやろうなとは思った。
この後、一男が3億円をどう使うのかが気になるところ。
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