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ドラマW「レディ・ジョーカー」感想:大事件の真相は闇の中

ドラマW「レディ・ジョーカー」感想:大事件の真相は闇の中

ドラマW「レディ・ジョーカー」の作品情報

公開:2013年 / 全7話 / ジャンル:国内ドラマWOWOW

原作 / あらすじ

原作は高村薫の同名小説レディー・ジョーカー (2010年)マークスの山の主人公の刑事:合田雄一郎シリーズの3作目。

1984年の「グリコ・森永事件」から着想を得たと言われる、髙村薫の同名小説が待望のドラマ化。

原作は単行本と文庫を合わせた累計発行部数が100万部を越えるという大ベストセラー小説で、ビール会社社長の誘拐に端を発し、大企業の舞台裏や社会問題などに切り込んだ社会派サスペンス。

犯行グループを追う合田刑事を演じるのは上川隆也。

企業のトップとして事件に直面するビール会社社長を柴田恭兵が演じる。また、監督・脚本など制作スタッフには、2010年に放送され好評を博した連続ドラマW「マークスの山」のメンバーが集結し、髙村薫ワールドに再び挑む。

社会的強者と弱者、それぞれが抱える問題を全7話にわたり丁寧に描いていく。

2012年11月には映画『黄金を抱いて翔べ』も公開されるなど髙村薫作品に、今注目が集まっている。(C) 2010 髙村薫/新潮社 (C) 2013 WOWOW INC.

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個人的感想・評価

評価 :

競馬場で顔なじみとなった5人の男たち。年齢も職業も背景も全く違う男たちだけど、それぞれに空虚な日常を抱えていた。

その男たちが鬱憤を晴らすために企てたのは、巨大ビール会社を相手にした身代金脅迫事件で・・・という話。

あの事件をもっと知りたくなる

私達の世代なら誰もが知っている未解決事件 『グリコ森永事件(1984年)』 をベースに構想された小説ということで、とても興味深く見れた。

とは言っても私は当時まだ6歳で「かい人21面相」と言うキャッチーな言葉が記憶にあるくらいのうろ覚えだったので、事件概要を調べてみると兵庫・大阪まさに地元の阪神間で起きた事件だったとのことで驚いた。

合田刑事シリーズ物だけど・・・

この作品においては、主人公の合田刑事(上川隆也)よりも、個性の強い犯人グループの背景や脅迫された会社社長(柴田恭兵)の決して明かさない心の動きが丁寧に描かれていた。

市場に出回っているビールに毒を入れるという、ある意味日本人全員を人質にとった凶悪事件だけれど、(※作品内では)金を払わせることが目的で人を傷つける事はない。

顔見知りの5人グループが犯行に加わった動機も実はバラバラなので、事件が大事になって収拾がつかなくなった辺りから、金すら目的で無くなってくるメンバーが出てくるのも面白かった。

リアル事件同様、真相は闇の中

この作品はあくまでもフィクションだけれど、本当にこうだったんじゃないか?いや、なんならこうであってほしいと思わせるほどのリアリティがある。

犯人組織の中に現役警察官がいたことで警察組織の隠蔽体質があったり、やっと自首に持ち込んだと言うのに追い詰めすぎて精神崩壊とか・・・

まぁそんなこんなで、結局真相解明に至らずというのは、リアル事件同様なので全くすっきりはしない。


最後に、この作品は皺を刻んだ柴田恭兵を見直した作品だったと思う。柴田恭兵、ええ声やねーと惚れ惚れした事を記しておく。

 

以上!ドラマW「レディ・ジョーカー」感想:大事件の真相は闇の中 でしたー (*Ü*)ノ

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