ドラマW「宮沢賢治の食卓」感想:賢治の人柄に驚きの連続。
ドラマW「宮沢賢治の食卓」の作品情報
公開:2017年 / 全5話 / ジャンル:国内ドラマ・WOWOW
原作 / あらすじ
原作は、魚乃目三太が『思い出食堂』(少年画報社)で2014年~2017年に不定期連載した伝記グルメ漫画。
大正10年、青年・宮沢賢治は花巻の実家から東京へ家出していた。その間も、心を捉えて離さないのは最愛の妹・トシのこと。
ある日、実家からトシの大病をほのめかす電報が届く。急ぎ帰郷するが、大事はなさそうなトシ。電報は、家業を継がせたい父・政次郎のはかりごとで、母・イチもケロリとしたもの。
久々に帰郷したものの打ち込むべきことが見つからない賢治だったが、土産代わりにコロッケを家族に振る舞い喜ばれたことをきっかけに、“幸せを分かち合うこと”こそが自らの理想とする生き方だと気付く。
農学校教師の職を得て、その理想を生徒たちに伝えていくことになる賢治。
音楽教師の嘉藤治、いとしの君・ヤスとのかけがえのない出会いにも恵まれる。
しかしその一方、回復するかに思われたトシの体調が徐々に深刻な状態になりつつあることを、賢治はまだ知らなかった…。(C)2017 WOWOW INC.
予告・メイキング映像
ドラマW「宮沢賢治の食卓」の感想
うら若き宮沢賢治(鈴木亮平)が、故郷の岩手県花巻市で農学校教員として過ごした日々と、最愛の理解者で妹のトシ(石橋杏奈)を病で亡くすまでを、宮沢賢治が愛した食事と賢治が書き記した心象スケッチ(詩)とともに紡ぐ伝記的ストーリー。
社会派作品の多いドラマWだけど、笑い有り泣きありの朝ドラのような作品だった。
私の知らない宮沢賢治
宮沢賢治と言えば、誰もが知る人だけど「雨にも負けず」とか「銀河鉄道の夜」の人でしょ?くらいにしか知識がなかった私。
この作品で描かれた宮沢賢治の人となりについては驚きの連続だった。
お金持ちの長男なのに質屋という家業を次ぐ気にはなれず東京を放浪と聞くとろくでもないなと思うけれど、
弱い者に優しく、何事にも熱心で明るいロマンチストだったので周りの人からは愛される存在だったみたい。
妹トシとの関係は引くし、ヤスが可哀想過ぎた。
兄:賢治はシスコンで、妹:ヤスもブラコンで、人に言えぬ関係にでもあったのかと勘ぐってしまうほどの深い絆だった兄妹。(互いに恋仲にあった異性がいたということなので、違うんでしょうが・・・。)
死期のせまる妹を慮りすぎる賢治から、結納の席で突然の別れを告げられたヤス(市川実日子)は可愛そう過ぎた。ヤスが強くて賢い女性で良かった、どうか幸せに。
鈴木亮平はとても良かった
人のためとは言え、いろいろと勘違い行動も多い宮沢賢治にはどうも感情移入できなかったけれど、宮沢賢治を演じた鈴木亮平は三枚目で無骨な感じがイメージとあっていて凄く良かったと思う。
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