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映画「怪物」感想。言い表せない疲労感を感じた作品
脚本: 坂元裕二 / 監督: 是枝裕和 /放映:2023年 / 126分 / ジャンル: 邦画
ざっくりこんな話
あらすじ
坂元裕二のオリジナル脚本。音楽担当は本作が遺作となった坂本龍一。
個人的感想・評価
言い表せない疲労感を感じた作品だった。
坂元裕二と是枝裕和の異色タッグに坂本龍一というビッグネーム揃いで誰でも期待値の上がる本作品。
学校で起こる決してめずらしくない出来事の話なはずなのに、「怪物」という不穏なタイトルに導かれているのか、作中で繰り返される「怪物だーれだ」という子どもの台詞も相まってなのか、
1秒たりとも見逃してはいけないような脅迫感の続く展開で心がずっと休まらない。(中村獅童が台風の中滑りコケてたシーン以外は)
「怪物とはなんだったのか考察」は人によりけりやと思うけれど、誰から見ても間違ってない登場人物は一人もいなかったし、実際の現実もそんなもんやしなと思う。
コロナ禍も挟んでじっくり制作されたとあって、ありきたりに褒めれば練りに練られた脚本と、それを説明ゼリフではなく画で魅せた演出。
それを実力派の俳優陣と、新鮮な子役が演じることで作品の完成度はすごく高いんだと思うけれど、また見たいとは思えない。
作中の中の大人たちが置いてけぼりにされたように、見ている大人である私も置いてけぼりにされた感覚を味わった。
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