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映画「殿、利息でござる!」感想:実は泣けて温まる感動実話
映画「殿、利息でござる!」の作品情報
公開:2016年 / 129分 / ジャンル:邦画
原作 / あらすじ
原作は、18世紀に仙台藩の吉岡宿で宿場町の窮状を救った町人達の記録『国恩記』(栄洲瑞芝著)を元にした磯田道史の評伝「無私の日本人:穀田屋十三郎」
金欠のため、百姓や町人へ容赦なく重税を課していた仙台藩。中でもさびれ果てた小さな宿場町・吉岡宿では、破産と夜逃げが相次いでいた。
町の将来を心配する十三郎は、知恵者の篤平治から宿場復興の秘策を打ち明けられる。
それは、藩に大金を貸し付け利息を巻き上げるという、百姓が搾取される側から搾取する側に回る逆転の発想であった。
計画が明るみに出れば打ち首確実。
必要な資金は千両。現在の3億円という大金を水面下で集める、前代未聞の頭脳戦が始まった。(C)2016「殿、利息でござる!」製作委員会
予告動画
個人的感想・評価
ざっくりこんなお話
- 1766年の仙台藩領内の宿場町吉岡宿が舞台の実話
- 吉岡宿は藩の直轄領ではないという理由で助成金が支給されないにも関わらず、伝馬役にかかる費用を町が負担しなければならず住民は困窮を極めていた
- 町の行く末を案ずる造り酒屋・穀田屋の当主 十三郎(阿部サダヲ)が声を上げ有志が集い、「幕府に1000両(現在の3億円)を貸し付け利息を伝馬役に充てる」という奇策を打ち、長い年月をかけ銭集めに奔走するが……という話
予想を反してヒューマンドラマだった
タイトルや宣材・予告からは、「阿部サダヲの時代劇風コメディでしょ」と思って見始めたけれど
予想を反して、泣けて心温まる感動作だった
やっぱり史実ありきというところが大きいんだろうなと思う
皆のために私利私欲を捨て私財をなげうつ
これって言うは易しだけれども大体の人は出来ない事
しかも上に歯向かえば簡単に命を取られた時代に、それを出来る人たちが集っていたなんて頭が下がるしか無い
『ひとりはみんなのために、みんなはひとつの目的のために』
を地で行った宿場町の史実は、この先も末永く語り継がれてほしいなと思う良きお話
特に妻夫木聡演じる十三郎の弟は良い役だった
シリアスながらもとっつきやすい
時代劇が苦手に感じる理由になりやすいセリフ回しはやんわり現代風にアレンジされいるし
当時超多忙だったと思われる羽生結弦の殿様出演があったりと、明るく笑える要素もやりすぎない程度に入っていて
語り継がれたい史実をとっつきやすい時代劇で見せてくれたのも良かったと思う
濱田岳がナレーションだけだったのはちょっと残念だったけど
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