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映画「蛇イチゴ」感想。B級感漂うけれど西川美和の原点
映画「蛇イチゴ」の作品情報
放映:2003年 / 108分 / ジャンル: 邦画
原作 / あらすじ
是枝裕和が製作総指揮を務めた西川美和の初監督デビュー作品。平凡な家族の亀裂と再生を描いたブラックコメディ。
慎ましくも平穏な日々を送っていた明智一家。幼い頃から正義感の強いしっかり者の長女、優しい母に、働き盛りの父、呆けてはいるが明るく楽しい祖父。そんなどこにでもいる平凡な家族のもとに、ある日突然、勘当され行方不明になっていた放蕩息子が10年ぶりに舞い戻ってきた。
そして時を同じくして、明智家の平穏さの裏に隠されていた嘘と欺瞞が、小さな亀裂から次々と噴出しはじめ・・・。ついには、彼らを支えていた“正”と“悪”の価値観までもが、ものの見事に逆転していく。(C)2002「蛇イチゴ」製作委員会
予告動画
個人的感想・評価
ざっくりこんな話
西川美和28歳時の監督処女作。B級感漂ってたんでこの作品だけは見てなかった。
懐かしい人になってしまった宮迫博之は、この頃は俳優業もよくやっていたけれど、個人的に彼は演技も上手いと思う。
本作の、胡散臭い兄の役柄は世間的なイメージとも合っているし(←褒めている)キャスティングとしては大正解。
低予算的な作品ながらも、呆けまくっている爺さんに明石家さんまの師匠 笑福亭松之助を起用したのもある意味凄い。
説明ゼリフ・説明描写は全く無いのにだいたいの筋がつかめる脚本や、登場人物の心の本当の部分をあえてしっかり描かずに見たものに委ねるような作風はこの頃からしっかり出来上がっているし、西川美和の原点と言って良い作品だと思う。
実際こういうことって多いんやろなと思うけれど…母親は罪に問われないで良いんだろうかといらぬ心配
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