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映画「さよなら渓谷」感想:贖罪と憎しみと自虐の行き着く先

映画「さよなら渓谷」感想:贖罪と憎しみと自虐の行き着く先

映画「さよなら渓谷」の作品情報

公開:2013年 / 116分 / ジャンル:邦画

原作 / あらすじ

原作は吉田修一による同名小説『さよなら渓谷』(2008年)

残酷な事件の被害者と加害者。15年の時を経て、ふたりは夫婦となった–。

緑豊かな桂川渓谷で起こった、幼児殺害事件。実母の立花里美が容疑者に浮かぶや、全国の好奇の視線が、人気ない市営住宅に注がれた。

そんな中、現場取材を続ける週刊誌記者の渡辺は、里美の隣家に妻とふたりで暮らす尾崎俊介に、集団レイプの加害者の過去があることをつかみ、事件は新たな闇へと開かれた。

呪わしい過去が結んだ男女の罪と償いを通して、極限の愛を問う渾身の傑作長編。

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予告動画

個人的感想・評価

評価 :

ある渓谷の村で置きた幼児殺害事件の関係者として浮かび上がってきた隣家の男(大西信満)。

記者の渡辺(大森南朋)が男の取材を進めるうちに、15年前の大学生集団レイプ事件の主犯格で、その事件の被害者だったはずの女(真木よう子)と夫婦として暮らしている信じられない事実を突き止めて・・・という話。

理解しがたい男女の関係

殺人犯と分かって同行する女の逃亡劇を描いた『悪人』の吉田修一作品と言われれば、そんな感じがするなと言う作品。

冒頭の幼児殺害事件はこの物語ではただのきっかけに過ぎず、レイプ加害者と被害者が夫婦として暮らすことになった経緯を紐解いていくようなストーリーになっていた。

第三者からは到底理解しがたい、レイプ加害者と被害者という、決して愛情が生まれる訳が無いと思われる2人の男女が一緒に暮らしているという、息苦しくて繊細な話だった。

加害者と被害者の落差

レイプ被害者は、レイプでも傷つき、事件後には世間からの目や扱い、パートナーからの屈辱的な仕打ちや暴力などのセカンドレイプに苦しみ続けて自殺未遂を繰り返している。

一方、加害者たちは若気の至りとして、さも武勇伝のように語ったり、一流企業への就職・結婚と順風な人生を送り直しているという救われない現実。

贖罪と自虐の行き着く果て

性犯罪の被害者が、「被害者にも落ち度があったんじゃ?」などの非難にさらされていくうちに、自己否定感が高まっていくことってある。

この奇妙な夫婦の暮らしは、男からすれば都合のいい贖罪・女からすれば復讐と自虐から始まって生き場を求めた結果だったのかなと思った。

自分の過去を何も探られない土地で、追い求めていた穏やかな夫婦のように暮らしながら、惰性でも体を合わせていれば、愛情(のようなもの)が生まれてしまうのはしょうがないことかもしれない。

当然、誰も幸せにはならない

でも、憎くて憎くてたまらないはずの相手と幸せを感じそうになってしまった自分も、そして相手のことも許すことは絶対にできないから女は去ったのだろうなと思うと切ない。

ラストで「去った女を探しだす」と言っていた男はやっぱり都合がいい馬鹿だなと思った。もう探さないであげてほしい。

以上!映画「さよなら渓谷」感想:贖罪と憎しみと自虐の行き着く先 でしたー (*Ü*)ノ

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