映画「決戦は日曜日」感想:たぶん選挙の(闇)リアル
映画「決戦は日曜日」の作品情報
放映:2022年 / 105分 / ジャンル: 邦画
原作 / あらすじ
原作は高嶋哲夫の同名小説『決戦は日曜日(幻冬舎文庫)』(2021)
とある地方都市。谷村勉(30)は、この地に強い地盤を持ち当選を続ける衆議院議員・川島昌平(75)の事務所で私設秘書として働いている。
秘書として中堅になり、川島の完璧な“サポートをするだけ”のこの仕事に満足していた。ところがある日、川島が病に倒れてしまう。そんなタイミングで衆議院が解散。次の選挙に川島の地盤を引き継ぎ、選挙に出る人間として白羽の矢が立ったのは、川島の娘・有美(45)。
自由奔放、世間知らず。だけど謎の熱意だけはある有美に振り回される秘書たち。
でもまあ、父・川島の地盤は盤石。よほどのことがない限り当選は確実・・・だったのだが、政界に蔓延る古くからの慣習に納得ができない有美はある行動を起こす―(C)2021「決戦は日曜日」製作委員会
予告動画
個人的感想・評価
選挙ポスターの画像で勝手に波瑠やと思いこんでいた女性キャストが宮沢りえやったことに始まってから気づいた私・・宮沢りえ艶めいているわ
最近、映画やドラマでも多い気がする選挙モノ。総理大臣選挙を描いた映画 総理の夫に比べると、こちらは議員選挙ということもあって派手さはない。
比較するものでもないけれど、聡明で賢い政治家たる政治家役だった中谷美紀とは正反対に、熱意だけはあるけれど、政治家に一番向いていなさそうなとんでも娘:有美を演じているのが宮沢りえ
こういう役もやるのねと意外やけど、きちんとハマっている。その、場が読めず忖度が全く出来ない有美を、あれこれと言いくるめて手玉に取る秘書:谷村役が窪田正孝
かくいう谷村も、実のところ政治への熱意は全く無く、あくまでも職業として淡々と事後処理をしている力の抜け加減が上手かった。
ほとんどが会話劇という作風で、まるで二人の舞台劇を見ているような雰囲気だったので万人受けはしないかも・・。
後半からわざと落選しようと画策するという、一風変わった方向に話は進むけれど・・・たぶんこれが選挙のリアルなんやろうなと思わずにはいられない結末。
豪華なキャスティングの割には低予算感があって、基本的にはコメディだけど、選挙の実情をかなり皮肉った内容になっているところは、役所広司を主演に使いながら業界のタブー作となってしまった東京原爆に近いシュールさを感じた。
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