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映画「歩いても 歩いても」感想。ふんわり感謝とほんのり後悔
脚本: 是枝裕和 / 監督: 是枝裕和 /放映:2008年 / 114分 / ジャンル: 邦画
ざっくりこんな話
あらすじ
監督の是枝裕和が自身の母の死をきっかけに作られたオリジナル脚本
個人的感想・評価
精神が消耗しない作品が見たくて再視聴。
「誰も知らない」で是枝裕和監督が注目を集めた後の作品ということで、期待値をあげて見てしまうと評価が下がった人が多かったであろう何も起こらなすぎるホームドラマ。
そういう自分も、(まだ20代だった)初視聴時は何も刺さらなかったようで記憶も薄い。そしてアラフィーに差し掛かって、再視聴してみるとまた違った感覚になるのが映画の面白いところだと思う。
ちょうど、是枝裕和監督がこの作品を手掛けた歳と私が同じような経験値を詰んで同年代になった今。
あぁー、分かるわ・・・
の連発である。実家に久しぶりに集まった普段からそう親しくしていない面々との再会は、血の繋がりがあろうとなかろうと居心地の良いものではない。
家を出て家族を持った時点で、実家と言えどももう他人の家になるのよね。
たとえ性悪と思われようと、どうしたって我が息子が一番愛しい母のことも、仕事一徹頑固な父のことも、長男長女の立場も、自分だけ他人の嫁の気持ちも理解できる。
そして監督と同じように、亡き親のことを思い出してはふんわり感謝してほんのり後悔する☺️そんな作品。
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