映画 「予告犯」の感想。予想を裏切る@切ないストーリー
映画 「予告犯」の作品情報
公開:2015年 / 119分 / ジャンル:邦画
原作 / あらすじ
原作は『ジャンプ改』にて連載された筒井哲也による日本の同名漫画(2013年)
犯罪者は、悪。警察は、正義。では、“シンブンシ”は?“彼ら”が繰り返した予告と制裁は、何のために、誰のために行われたのだろうか?
事件は唐突に始まった。
Tシャツ姿に新聞紙の頭巾を被り、ネット上に現れた“シンブンシ”と名乗る「彼」は、法では裁かれず、見過ごされがちな罪を犯した者たちを暴露。
そして「彼」なりの制裁を加えていく。集団食中毒を起こした食品加工会社に対し、「食い物の扱いも知らないこいつらに、俺がきっちり火を通してやる」と予告。
すると食品加工会社で火災が発生した。ネット犯罪を取り締まる、警視庁サイバー犯罪対策課の捜査官・吉野絵里香は、この謎の予告犯=“シンブンシ”の捜査に乗り出す。
捜査を続ける吉野はシンブンシが単独犯ではなく、複数犯であることに気付く。
それでも「彼ら」は吉野をあざ笑うかのように、予告と制裁を繰り返していく。
(C)2015映画「予告犯」製作委員会(C)筒井哲也/集英社
映画「予告犯」の感想・評価
予想を裏切る切ないストーリー
原作は2011年→映画公開は2015年と言う年代を考えると、旬な視点のテーマだったかなと思うけど
犯罪者がネットを中心にカリスマになっていく事件を追うサイバー犯罪捜査というと、今ではもう出きった感のあるストーリー
でも、この作品は『シンブンシ』のバックボーンと事件を起こす本当の目的が核になっているので作品を見る前の想像はいい意味で裏切られた
ストーリーが進むに連れて、社会から弾かれてしまった若者たちという素性も明らかになってくるし(=つまり愉快犯ではない)
「他に方法はなかったのか?」と思ってしまうやり切れない悲しい結末なので後味はとても良くない
贅沢すぎる脇キャスト
当時は今よりも、トガッた役の多かった生田斗真✕戸田恵梨香の共演だけでなく
「シンブンシ」のメンバーは誰が見ても分かる個性派&実力派ぞろい(鈴木亮平・濱田岳・荒川良々)
その割に、この3人のバックボーンはあまり描かれないので名俳優の無駄遣いとも思える扱いだったのは残念
チョイ役で坂口健太郎・窪田正孝・田中圭・小松菜奈・小日向文世・滝藤賢一まで出ている今なら主役クラスの贅沢脇キャスティングなのは面白い
あと、ヒョロ役(フィリピン出身の日系人)の子が日本人だったのもびっくり
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