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映画「散歩する侵略者」感想。 長谷川宇宙人だけがリアル
脚本 / 監督 : 黒沢清・ 放映:2017年 / 129分 / ジャンル: 邦画
ざっくりこんな話
あらすじ
- 加瀬鳴海(長澤まさみ)の夫・真治(松田龍平)が数日の行方不明の後、戻ってきた。しかし真治はまるで別人になっており「自分は地球を侵略しに来た宇宙人だ」と告白する。
- 混乱する鳴海は真治の奇妙な言動に振り回されながらも、冷めきっていたはずの真治への思いに変化を持ち始める。
- 同じ時、ジャーナリスト・桜井(長谷川博己)は一家惨殺事件を追う中で、侵略者だと名乗る少年(高杉真宙)少女(恒松祐里)に出会い行動を共にするようになる⋯
原作は劇団イキウメの同名初演舞台(2005)と、これを原作とした同名小説『散歩する侵略者』(2007)
個人的感想・評価
「散歩」と「侵略者」と言う、全くイメージの結びつかないタイトルで内容が予想できないところに興味と不安を持ちながら見た作品。
純粋にSF作品として見てしまうと、ツッコミどころ満載やけれど
「なんらかの概念を無くす事で人間は、あるいは世界はどうなるのか?」「中身が変わってしまった相手にも愛情を持てるのか?」
という哲学的な難問を、数名の「アナログな宇宙人の侵略」というなんともリアリティ薄めな設定で軽やかに表現されていて、「💬見たことのないもん見せられたな」と思った2時間だった。
もとの舞台作品とは全く違うものになっているんだろうという事は想像できるけれど、小説版や、本作ではちょい役過ぎた東出昌大も出ているWOWOWのスピンオフドラマ版も見てみたくなった。
完成途中の人間役が恐ろしくはまっている虚無な松田龍平はもとより、誕生すぐ絶命間近の長谷川宇宙人の機微が完成度高すぎて、非現実的な話の中でそこだけがリアル。
(そしてなぜ急に小泉今日子。)
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